ワタシの mi color story

02, カフェオーナー /東 宏明mi color

世界中から良質な豆を厳選し、自家焙煎する豆で淹れる珈琲をフックに、カフェを3店舗展開。心地よい音楽、空間とともに、ほっと心がほどけるような一杯を提供してくれる。「ジャマーズ」のボーカルとしてバンド活動も。http://onsaya.com/  http://thejammers.jp/

ストリップ階段を中心に広がる、音楽とくつろぎの大空間。
光と自然を取り入れながら、素材のディテールで自分らしさを表現。

今回、「ミコロール」のヒアリング場所は、東さんが経営するカフェ『ONSAYA COFFEE』。
武骨なアイアンや味わいのあるタイル、ひと際目を引くブルーのカウンター。
日常に欠かせないおいしい一杯を味わってもらうために、空間作りにもこだわった東さんだけに、どんな家になるのか、どんな間取りになるのか期待に胸をふくらませながら、家づくりの体験がスタートしました。

「家族もいますけど、今回の家は『ひとり+犬と暮らす』がテーマ。機能性よりデザインや間取り重視で作ろうと思います。
やはり、家族中心で考えると、暑さ、寒さはもちろん、細かいですが、サッシや網戸はどうしようかという話にもなるので(笑)」。
まずは、8×8ブロック(16坪)が描かれたミコロールの台紙を見ながら、目安となる家の大きさや形を決定。
リビングやキッチンなど、家の中でこだわりたい場所を質問すると「土間」というキーワードが浮上しました。
しかも、1階の一部ではなく「全部を土間にする」という案だったのです。

さらに、ワンフロアの大空間を維持するために、壁や柱で仕切るのではなく、部屋の真ん中にストリップ階段を配置することに。
キッチンは「特にこれ」というイメージがなかったので、標準設備の中でコーディネーターのおすすめのものをセレクトしました。
「ちょっと広めの庭がほしいですね。明るさも重要なので、窓を大きくして、開放感を出せるといいなぁ。オプションになるかもしれないけれど、床の質感やアイアンの窓枠など、できる限りディテールにもこだわりたいんです」と東さん。少しずつミコロールの家づくりに慣れ始めて、理想の家のキーワードが繋がっていきました。
時間とともに味わいが増す素材や、テクスチャーにこだわったパーツなどを家の各所に取り入れることで、東さん好みの「アメリカンヴィンテージ」な空間が少しずつ形になっていきます。

最初は、8×8のブロック内で家づくりをしていましたが、「自由にはみだしてもOK」というヒントを得て、暮らしの動線や部屋のイメージに合わせて家の形や広さを再調整。北側にDIYや作業場にもなる多目的スペースを作ることになりました。

もともと荷物が少ないという東さんですが、持ち物で一番割合を占めるのは「レコード」なのだとか。暮らしに欠かせない大切なコレクションなので、1階の壁一面をディスプレイ&収納の棚にすることにしました。もちろんリビングには、オーディオとスピーカーを設置。お店と同じく、音楽と珈琲のある日常が垣間見えてきます。

「2階は寝るための部屋にしたい」というリクエストもあり、洗面脱衣所とお風呂、トイレ、主寝室というシンプルな間取りに。「露天風呂みたいなお風呂にできますか? 床はタイル仕上げにしたいですね。あまり仕切りがない方が気持ちいいかも」との声には、コーディネーターがお風呂のふちの高さギリギリまで窓を下げてみてはどうかと提案。緑いっぱいのバルコニーと一体感が増し、とことん開放的な空間に仕上がりました。
もちろん、仕事をするための広いワークスペースも確保。自然を取りこんだかのような気持ちいい空間で、くつろいだり、仕事をしたり…。
次々と新しいことに挑戦していく東さんの原動力となる家ができあがりました。

「これもオプションになると思うのですが、川の近くに家を建てるなら、地下からボートで川に出られるようにするのもいいですね。カルフォルニアとかにありそうな風景ってできるのかな。ほかにも、星を見るために屋上を作るのもいいですよね。いっそのこと、屋上にお風呂を作るのもおもしろいな」。まだまだ自分らしいミコロールな家づくりは続きそうです!

ミコロールの感想

最初はコツがつかめなくて、ちょっと難しいかも?という印象がありましたが、自分のイメージがどんどん形になっていく様子を見ていて、楽しくなりました。キッチンやトイレなど、必要なパーツを並べていくとき、コーディネーターさんがうまくリードしてくれたので、なんとかまとまったと思います。光の採り入れ方や風通しの提案は、さすがプロだなと思いましたね。

コーディネーターのコメント コーディネーターのコメント

とてもすてきなミコロールらしい大空間ができあがりました!
部屋の真ん中に置いたストリップ階段が回遊性を高めてくれるので、暮らしの動線がスムーズなのがポイント。庭に面した大きな窓からはもちろん、壁一面の収納棚の上に設けた窓からも、朝陽や風を取り入れることができるので、部屋全体が明るく清々しい雰囲気に。東さんのセンスでセレクトされる家具や照明などが入れば、もっと自分らしい家が完成すると思います!

間取りをヴィジュアル化してもらいました
  • ストリップ階段下や窓際のベンチシート下を、愛犬のゲージ置き場や収納に。デッドスペースも有効活用!

  • シンプルで明るい寝室。4帖のウォークインクローゼットは、シーズンオフの服や家電の収納に便利

  • 土間仕上げなので、1階は靴を履いた生活に。東さんのように壁や床材にこだわりたい方は相談を!

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